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今月号の音楽誌「ショパン」8月号掲載、西村英士さん著「ゴドフスキー」を拝読。

新たな発見もあり、この偉大なる音楽家を知ることができる貴重な内容です!。

ゴドフスキー第一人者である西村さんは、医師であり、コンクールアマチュア部門で優勝の実績ある方です。

プリズム社から発売中のゴドフスキー「ショパンの練習曲に基づく53の練習曲」「ジャワ組曲」の楽譜校訂も手掛けています。

ゴドフスキーを語るのにとても文字数が足りなかったと話されていたので、続編を願いたいです。


ショパンが革新を起こした「左手のピアニズム」をさらに発展させた「左手の魔術師」。ピアノ界に与えた功績は本当に大きいですね。

ピアニストとしても「ピアニスト中のピアニスト」として崇められていました。

しかし完璧を求めるがゆえ、コンサートホールでや録音には真価は発揮されていなかったそうです。

ゴドフスキーの自宅で演奏を聴いた大ピアニストのホフマンは、友人チェイシンズに「今夜聴いたことを忘れるなよ、あの音を覚えておくんだ!世間に知られていないことは悲しい」と語っているほど。

ショパンと同じく、サロンや自宅など心許せる相手のみが天才的な演奏を聴けたのでしょう。


ゴドフスキーとの出会いは、チェルカスキーの弾くサンサーンス=ゴドフスキー編曲「白鳥」でした。

万華鏡のように変化する音色。まるで水面に反射する光がおりなす色彩のような響き。

ピアノからこんなにも美しい響きが発生するのかと、衝撃でした。

この白鳥をはじめゴドフスキーの作品・編曲に挑戦してきました。


知られているように、ゴドフスキーの編曲は複雑にからむ声部、異なるリズムによって演奏には困難を伴います。

それは、リストのような手の超絶もありますが、それ以上に頭脳の超絶。

右手と同様に、それ以上の動きを見せる左手への能力も必要でしょう。

しかし、その困難さの向こうには「美の極致」が待ち受けています。

山の頂上に咲く、美しい花々を目指したくなる。

それがゴドフスキーならではの魅力です。

私のお気に入りは、

「ショパンの練習曲による・・」のエオリアンハープ。万華鏡の美しさ!

ヨハン・シュトラウスの音楽をもとにした3つの作品は、19世紀ロマン派ピアニズムの結晶です。

シューマンの歌曲による編曲「君は花のよう」はとってもシンプルながら、ゴドフスキー色を味わえます。

シューベルトの歌曲による編曲「朝の挨拶」

シューベルトの「未完成交響曲」の主題による「パッサカリア」

ガムラン音楽をとりいれた「ジャワ組曲」この時期にぴったり!  などなど


ゴドフスキー大先生とはちょっとした縁がありました。

留学時代、ベルギーで指導頂いたアラン・ヴァイス先生は、ゴドフスキーの孫弟子でした。
(ゴドフスキー→サパートン→ヴァイス)

よりゴドフスキーへの愛が膨らみました(笑)


最後に、ゴドフスキーの弟子であり娘婿、サパートンの演奏をご紹介。

ショパンの2つのエチュードの同時演奏です。どの曲とどの曲の融合でしょう?進化させたピアニズムです。





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ピアノを弾く人にとって、常に抱える課題の一つは、

"弾き慣れた自分のピアノ以外のピアノで弾くこと"

ではないでしょうか。

ホロヴィッツやミケランジェリのように自分のピアノを世界中に持ち運んだピアニストは例外として、フルートやヴァイオリンのように、ピアノは抱えていくわけにはいきません。


先生のレッスン室のピアノやホールのピアノなどで、初めて弾くピアノの、タッチの感覚、鍵盤の重さ、ペダルの感触の違いなどに戸惑った経験をされたことはないでしょうか?

鍵盤蓋のピアノメーカーのロゴが違うだけで、いつもと違う感じがして、暗譜がふっ飛んでしまったこともありました

ピアノも十人十色、自分にとって弾き心地の良いピアノもあれば、なかなか思うようにさせてくれないピアノがあります。

リハーサルのない一発勝負のコンクールでは、シビアな問題となります。

自分の楽器を持ち歩ける、他の楽器の奏者が羨ましくなったものでした。

フランスでの留学中、鍵盤が斜めになっていたり、戻ってこなかった、ピアノに出会ったことがありました。

鍵盤を戻しながら弾くという、かなりスリリングな舞台に
あまりお目にかかれない、個性的なピアノでした(笑)

リヒテルは、鍵盤を戻す係の人を横に置いて、コンサートを行ったというエピソードが残っています。

そんなリヒテルは言っています。

「私はピアノを選ばない、あるピアノを弾くだけだ。」
(「リヒテルは語るピアノと人、芸術と夢」ユーリ・ボリソフ著 宮澤淳一訳 音楽之友社より)

おぉカッコいい
巨人と言われるだけあって説得力があります。

もちろんリヒテルも、上質に調整された最高級のピアノを愛用しました、しかしどんなピアノでも自分の音楽を宿せなくてはいけない。

そんな言葉から、ピアノ弾きには、即座に対応できる柔軟力や動じないタフさ、どんな状況でも音楽を伝える力強い情熱が必要であることを教えてくれました。

とにかく色々なピアノで弾いてみることが、初めてのピアノと仲良くなっていける方法ではないかと、取り組んでいます。

そのピアノでしか表現できない音があると思います。

ピアノとの一期一会を楽しんでいきたいですね


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いつもありがとうございます。
どんなプログラムのコンサートが楽しんで頂けるか?

あれこれ曲を書き出していると、迷いのツボに入ってしまう時があります。

ショパン弾きとしても名高い大ピアニスト、アルトゥール・ルービンシュタイは、

「プログラムとは料理のコースメニューのようなものだよ。」

と表現しています。
食通でもあったルービンシュタインならではの言葉に、なるほど!と拍手をしたくなりました。

前菜に始まり、スープ、メイン、デザート、そして料理をより楽しませてくれるワインまで。

料理人が、季節の旬の食材を選び、前後の料理の味や盛り付けのバランスなど、アイデアを練ることは、プログラム作りに似ている気がします。

観衆から愛されつづけた、ルービンシュタイン、ホロヴィッツ、チェルカスキーといった名ピアニストは、演奏そのものも一流ですが、プログラムも本当に魅力あふれています。

これからのコンサートの雰囲気を作る一曲目にはじまり、強く印象づけさせる、デザート的なアンコール曲まで、絶妙な選び方と、曲順なんです

メガ盛りお腹いっぱいなプログラムに、驚かされることも。

色々な演奏家のプログラムを眺めていて、素敵なプログラムに出会えると、聴いてみたくなります。

また、自分でもこんなプログラムを作れたらいいのにと、刺激も受けます。


7月、8月のコンサートのプログラムが出来上がってきました。

ちょっと珍しい、シェフおすすめ料理もいれてみました

まもなくお知らせさせて頂きたいです。


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私が、愛聴するジャズピアニストに、エロール・ガーナーがいます

ガーナーの名曲「ミスティー」は、不滅のジャズナンバーとなっていますね。

師であるアラン・ヴァイス先生から「ガーナーは、素晴らしいから是非聴いてみなさい!」と薦めらたのがきっかけです。

グルダや、ネルソン・フレイレも、お気に入りの音楽家に、ガーナの名を挙げています。

フレイレは、ガーナーの演奏シーンを見ながら、「こんなに嬉しそうな表情でピアノを弾く演奏家は、他にいない!」と自身のドキュメント映像の中で、楽しそうに語っています。

クラシックピアニストは、感情を演奏中の表情にあまり出しませんが、聴いていてハッピーな気持ちにさせられる演奏家がいます。

フレイレが、つづけて語った「ホロヴィッツやアルゲリッチからは、喜びが感じられる!」は、まさに!です。

演奏者の「喜び」は、作品にも生命力を与えてくれますね。

私も、演奏する喜びを大切にしつづけたいです。


ガーナが、クラシックを弾く、映像を見つけました

あの、クラシックの名曲の数々が!





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新年の恒例、ウィーンでのニューイヤーコンサート

今年もライブ生中継を見ました

今年は、ヨハン・シュトラウスの名曲による、個性的なピアノ編曲を演奏することになっているので、見入ってしまいました。

黄金に輝く、ウィーン楽友協会大ホールの壁や天井、装飾が映し出されると、ため息がでてしまいますね。

この美しい空間は、ブラームスの交響曲2,3番が初演され、マーラやリヒャルトシュトラウスが指揮を振り、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による歴史的名演を目撃してきたのだと思うと、なおさら感嘆します。

数年前、ウィーンを訪れた時は、建物を眺めたのに終わったので残念でした。

最近では、ここでの、ヴォロドスやラン・ランのコンサートが話題となりDVDやCDが発売されています。


私にとっては、なんといっても1987年、ヴラディミール・ホロヴィッツの歴史的コンサートが浮かびます。

ホロヴィッツの真珠のような美しい音が、黄金の輝きと調和されて、まさに夢の舞台へ


このコンサートでは、毎年、ヨハンシュトラウスの優雅なワルツを楽しませてくれますね。そして、最後に演奏される『ラデッキーマーチ』の演奏に合わせた、お決まりの手拍子も!!

この手拍子は、歴代の指揮者ロリン・マゼールが、観客に拍手開始の合図をしたのが伝統となっているようです。

観客も大いに楽しめる演出ですね。

いつの日か、この手拍子に加わりおもいっきり叩きたいです。


ホロヴィッツ プレイズ モシュコフスキー:火花 IN ウィーン楽友協会 1987年
「観衆の熱気が伝わります!F.リストの演奏会もこうだったのでしょうね。」





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