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締め切りが近づいている、論文に必要な楽譜を求め、またも、楽譜店に行ってきました。

ピアノ連弾コーナで楽譜を物色していると、外国の方が、隣で物色を始めました。同伴者と、イタリア語でなにやら会話しながら、連弾譜をレジに山積みしていきます。

どうやら、イタリアの方のようです。私は、その方に「あなたの国の、ガルッツィは、素晴らしい連弾曲を書いていますね!。」と、話かけたくなるほどでした。


ジュゼッペ・ガルッツィ(Giuseppe Galluzzi 1861-1936)は、子供のための親しみやすい教育的な連弾曲を数多く作曲した、イタリア人です。

中でも、『ピアノの休日Ricreazioni pianistiche I,Ⅱ.Serie 第1集(1918) 第2集(1925)』は、
”歌の国”イタリアならではのメロディーと、ロマンティックな響き、お洒落な転調と、魅力に溢れています

「先生と生徒」による連弾スタイルで書かれていて、生徒用のパートは、<ワンポジションの5本指>で弾けるようになっています。 
両手のユニゾンなので、ピアノを始めてすぐの人でも、弾けてしまう曲もあるのです!


この手の曲は、いかにも教則本な曲が多いのですが。先日の、カプレと同じく、ガルッツィの作風は、一味も二味も違います。

音楽表現を楽しみながら、気づいたら演奏テクニックが身につけることが出来ていたという、嬉しい曲集です

各曲の、『水車のチクタク時計』『田舎の踊り』『ぶらんこ遊び』『悲しいセレナード』『ガヴォット』といった、表題も親しみやすいですね。


曲が進むにつれ、旋律やリズムがユニゾンでなく、両手がそれぞれ独立した旋律を奏でる場面もあります。

さらに、生徒用のメロディーパートは、プリモに集中する作品が多いですが、この曲集では、セコンドにくる曲もあります。

生徒さんは、初期のうちから、音楽を誘導させていく伴奏パートを、体験させることが出来て、ヘ音記号にも慣れることにも繋がります。

先生パートも、初見で弾ける易しい曲から、ソナチネ修了レベルくらいですので、生徒同士での連弾もできます。

生徒さんの腕が上がってきたら、先生パートを挑戦してもらったり、幅広く使える曲集です。

ありがたい特典が、たくさんのガルッツィさんに、☆☆☆です

楽譜は、こちらで購入できます。

池袋のヤマハでも、一冊ありました。


私のお気に入りは、第1集の、第3曲『退屈な人形』、第9曲『ワルツⅡ』14曲『ガヴォット』

   第2集の、第1曲『マリオネット』第3曲『エレジー』第10曲『鼓手』 です。


それにしても、通訳まで同伴してた、イタリア人、有名なピアノ教授だったりして。。。


今日もグラッツィーノ!
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街は、クリスマスの装いを始めましたね。

クリスマス発表会や、コンサートで、クリスマス曲の準備を始められている方も多いのではないでしょうか?

私も毎年、この時期になると、曲の仕込みに入ります。

歴代の名作曲家は、素晴らしいピアノ曲をクリスマスの贈り物にしてくれています


リスト『クリスマスツリー(ソロ&連弾)』

レビコフ『クリスマスツリーのワルツ』

チャイコフスキー『四季より12月』

シベリウス『樅の木』

ブゾーニ『クリスマスの夜』

メシアン『ノエル(20の眼差しより)』
など

シューマン、メンデルスゾーン、ギロックは、子供のために、愛らしく楽しいクリスマス曲を書いています。

変わりどこでは、ピアニストのカツァリスは、シンプルながらお得意の3本の手効果の、『きよしこの夜』の編曲。

現代のローゼンブラットは、ロシアンジャズな『クリスマスファンタジー』を書きました。

とっても親しめて、心弾む曲ばかりで、作曲家たちにとっても、クリスマスは、子供心に帰れる、特別な時だったのでしょうね。



中には、意外な作曲家によるポピュラーなクリスマス曲があります

ドイツの後期ロマン派の大巨匠、マックス・レーガの、青春時代Op.17より『クリスマスの夢』Weihnachtsbaum,です。

レーガーは、バッハにならぶフーガ、対位法のスペシャリストで、『バッハの主題による変奏曲とフーガ』『モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ(2台ピアノ)』は、なかなか複雑で濃厚な作風です。

時折、濃厚な豚骨ラーメンを食べたくなるように、レーガーを聴きたくなります(笑)


そんなレーガーの『クリスマスの夢』の楽譜を開くと、まずシンプルさに、驚きます

右手は、高音の和音が、まるで、静かに降り漂う雪のように弾き続け、左手のメロディーは・・

なんと『きよしこの夜』を奏でるのです

誰もが寝しずまった、クリスマスの夜に、シンシンと降っている雪景色が浮かぶ曲です。

嬉しいことに、演奏レベルも比較的易しいですし、左手だけでメロディーを美しく奏でるテクニックを
養えます。



この曲には、R.Bender編曲による、4手連弾版もあり、プリモは、高音の和音パッセージのみを弾き、セコンドは、メロディーを演奏します。(ブルグミュラーレベル)。

メロディーを弾くセコンドに華がありそうですが、清らかさを表現するには、プリモは、腕の見せどころ!

大作曲家による、『きよしこの夜』を、家族や、先生と一緒に弾き味わえれたら、きっと特別なクリスマスになるでしょうね



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パリ

みなさん、アンドレ・カプレというフランスの作曲家を耳にされたことがありますか?

ドビュッシーと同じ時代に、活躍した指揮者・作曲家です。

このカプレさん、ローマ賞を受賞した大作曲家ですが、友人のドビュッシーの名曲『月の光』『子供の領分』のオーケストラ編曲をしたり、管弦曲『海』の2台ピアノ編曲で、知られているかもしれません。

独創的な歌曲や合唱曲が多く、ピアノ曲はわずかに一曲のみですが、それは宝石のような、ピアノ連弾曲です。

曲名は、『小さなこと、いろいろ』~小さい手と大きな手~、5曲の小品集です

小さい手とは、<子供や、ピアノ初心者>。大きい手は、<先生やピアノ経験者、上級者>が、一緒に弾くための曲です。

この曲が秀でている点は、教育目的の曲でありながらも、洗練された芸術の域に達している作品であることです。


小さい手が弾く、プリモパートは、両手とも、ドレミファソの白鍵の音しか使わず、ワンポジションで容易に弾くことが出来ます。バイエルを弾いているお子さんでも十分に弾ける曲もあります。

指のくぐりのない、ワンポジションだと、ピアノ初心者にとって、自分の弾いている音に集中しやすいというメリットがあります。

このシンプルな小さい手に、美しく多彩なハーモニーとリズムによるセコンドパート(大きい手)が、
寄り添うと、一瞬にして音の世界が広がります

驚くことに、プリモは白鍵のみで弾きますが、ハ長調の曲は一曲もありません。

小さい手は、大きい手と一緒に弾くことで、様々な調性を感じる耳も養うことができます。


全5曲には、とっても愛らしいタイトルが付けられています。

1.小さな子守歌(変二長調)        お洒落!
2.小さなスラブ舞曲(ロ短調)       リズムが活き活きと!
3.小さな小船(イ長調)           大人の雰囲気漂う、パルカローレ♪
4.小さなフランス風行進曲(変ロ短調) ブラスの響きで、行進!
5.小さなやっかいもの(ロ長調)     近代的な響きで、かっこいい!

4曲目には、フランス国歌「ラ・マルセーユ」が登場 カプレの遊び心が、トレビアン!


私は、この曲と出会い、他にも「5本指のための連弾」は、ないものかと調べていくと、

音楽的にも魅力でありながら、ピアノの基礎テクニックを自然と身につけれる、曲集が色々と出てくるものです。

現在、論文にまとめてご紹介したいと執筆に励んでいます。

来月、12月19日には、丸ビル35コンサートにて、デュオでの演奏で、カプレや、ガルッツィをはじめ、5本指の連弾も何曲か取り上げる予定です。

詳細がはっきりしましたら、お知らせさせて頂きたいと思います。ガルッツについても後日に♪


今回の、カプレの曲集は、全音楽譜出版社より「音楽の玉手箱1」として発売されています。

校訂者である、堀江真理子さんの素晴らしい、模範演奏CD付き。絵本のような表紙が
お洒落。

肩を寄せ合い「せ~の!」の掛け声で、エスプリの世界へ!



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最近、弾いている曲の中に、素敵なデザイン画の表紙があります。




写真の楽譜は、スイスの作曲家、フランク・マルタンの連弾曲『3つのやさしい小品』です。

まるで絵本のような表紙に、ワクワクさせられながら開くと、一曲目に『月の光』があります

なんともお洒落な演出の楽譜ですよね。

『月の光』といえば、ドビュッシーの名曲が浮かびますが、マルタンの『月の光』も、ムード漂うよう作品です。

この連弾曲の魅力の1つは、メロディーを奏するプリモ(右側の奏者)は、ピアノを習い初めの方でも十分に演奏を楽しめるように工夫されている点です。

両手とも、5本指のワンポジションだけでメロディーを奏でれるのです

その上、とってもシンプルなメロディーは、聞き覚えある、有名なフランスの民謡。

繰り返される、メロディーにセコンドパートが寄り添うと、万華鏡のように美しく変化していく、変奏曲風に

この曲を聴くと、表紙の"微笑むお月さま"のように、和ませられます

先生と生徒、親子で、お友達と、共演の幅広がるデュオ曲です


5本指でのクリックをありがとうございます♪

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