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執筆した論文が刊行されました。

卓逸したテクニックを持つゴドフスキーやポリーニ、アムランが実践した「対称的練習法」についてです。

 (画像クリックで拡大します)


これは人間の脳機能、身体にとって最も自然な「左右対称」の動きを利用した練習法で、特に左手のテクニック向上や脱力を狙っています。

右利きの人が左手だけで歯を磨くのは難しくても、右と左手を同じ動きをしてみると動きにくい左手が右手につられて動くことが実感できるでしょう。

「楽器と体のより自然なあり方が問われる中で、今後ますます注目されるであろう。」と審査者から評価頂きました。

この練習方法を考案したルドルフ・ガンツはブゾーニに学び、ラヴェルから夜のガスパールの第3曲「スカルボ」を献呈されたピアニストで教育者。

ベートーヴェンやブラームスの練習曲にも左右対称的な動きが登場しますが、ガンツは調性の枠を超えた完全なる対称的な方法を練習曲集にまとめました。

ピアノ初心者(幼児)からも導入できる練習法で、ブルグミュラー「アラベスク」の左手や、モーツァルトのソナタの右手を譜例のように弾いてみるとより滑らかに奏でられ、困難だった片手が発達していくことを実感できるでしょう。



近年になり分かってきた脳と指の関係に視点を当て、この練習法の効用について考察しています。

ヴラディミール・ホロヴィッツのオリジナル練習法も掲載。

ご興味ございます方は左のメールフォームからお気軽にお問い合わせください。
本論文をPDF添付でお送りさせて頂きます

アムランが対照的練習法を実演で説明している映像はこちら(4:00~)
https://www.youtube.com/watch?v=iMLVzWInJu0&list=PLF7A4532855FC400A&index=5




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東京は、雪景色になりましたね、晴天の神戸から帰ってくると冷凍庫のような寒さに。

春までもう一歩ですね!

大学に投稿した論文が、査読を経て論文集に掲載されました。


山口雅敏 連弾論文 (クリックで拡大します)


今回は、「<5つの音による>ピアノ連弾」について執筆しました。


様々な音楽的効用を得られるとして、「ピアノ連弾」をレッスンで弾かれた先生もおられると思います。

中でも「<5つの音による>ピアノ連弾」は、「先生と生徒」による連弾スタイルで書かれており、習い始めてまもない生徒さんにも導入できるのですよ。

なぜなら、プリモかセコンドパートのいずれかが、<1つのポジション、5本の指だけ>で弾けるよう易しく書かれているからです。

バーナム、バイエルなどの初歩のピアノ教則本も、最初は、5つの音だけで学べるようになっていますね。


しかし音楽的にもテクニック的にも、難易度が高いもう一方のパートと寄り添った瞬間、一人で弾いている時には想像できなかった、豊かな音の世界を味わうことができます。

私は、ピアノを初めてまもない頃、先生と連弾をした瞬間、「名ピアニスト」になれたような気分が忘れられません。

そのワクワク感を味わいたくて、連弾のレッスン時間が毎週の楽しみでした。


また、アンサンブルを楽しみながら自然とテクニックを伸ばせられて、独奏にも反映されます。だからこそ偉大なる作曲家たちは、この種の連弾を書き続けたのでしょう。

音を良く聴ける耳」「テンポ感」「楽譜を正しく読む力

いづれも、理想なタッチで美しい演奏することに欠かせない能力です。


なんとなく気分勝手に弾いてしまう癖も、誰かと連弾することで気付かせてくれます。

子供たちに、早くから洗練された音の世界を体感してもらいたいですよね。


私は、レッスンでこの種の連弾を取り入れる中で、沢山の優れた作品に出会いました。

子供への導入から演奏会用レパートリーにふさわしい作品まで、実に幅広いジャンルです。

しかし、この種の連弾だけをまとめた専門書は見当たりません。



本論文では、ドイツ圏とフランスの作曲家による芸術性溢れる作品を取り上げ、音楽的効用、導入法や演奏法についてまとめています。

あまり知られていない作曲家、作品にも、スポットを当ててみました。


ご興味ありましたら、論文をPDFでお送りさせて頂きますのでご連絡ください。
(メールには、氏名をご記入くださいね。)

是非、レッスンや、コンサートへご活用頂けましたら嬉しいです!


このような連弾曲です、カプレ作曲:小さな舟歌♪





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ピアノを習い始めたころ、先生が隣で伴奏をつけてくださると、雰囲気がパーッと明るくなり、それまで自分が弾いていた曲が見違えるように魅力的になった記憶をお持ちでないでしょうか?


私は子供のころ、先生とレッスンで弾いたピアノ連弾ですっかり魔法にかけられたのです。


この頃に弾いた連弾曲は、ディアベルリ作曲「6つのソナチネ」や「旋律的小品集」でした。

自分の弾く旋律は両手ともワンポジョンで”5つの音”だけなのに、先生の伴奏がついた瞬間、
豊かな響きに包まれ、急に上手くなったような感覚に有頂天になったのです

音楽を奏でる楽しみを味わった瞬間で、ピアノへの向上心があふれはじめました

先生は、連弾が持つ、音楽を楽しめる効果や、ピアノ独奏に大きく反映されることを熟知されての、
策略であったのだと思います。


その後、フランス留学中に、幼児期から連弾がレッスンで導入されている様子を
目の当たりにしました。

なんとも楽しみながら音楽を身に付けている風景だったのです


忘れられぬこれらの体験があり、私もレッスンで連弾も取り入れるようになりました。

すると、生徒さんの読譜能力やピアノ基礎テクニックの育成に大きな効果が出てきたのです。

特に、”自分の音を良く聴く”という当たり前のようで習慣づけにくい聴覚の機敏さは、連弾によって
日常化させることができます。自分の音、相手の音を聴かないと連弾は成り立たないからなんですね。

この機敏な聴覚は、美しい理想的なタッチ作りへの最も大切な要素です。


これまで連弾から得れる、数々の効用は知られていますが、しかし、それを詳しく読むことができる、専門書や論文が、本当に残念なことに少ないのです。(児玉夫妻デュオ、松永晴樹氏による著書はどちらも素晴らしい内容です!再版が望まれる希少な書籍です。)

この連弾が放つ力を、一人でも多くの方と分かち合えれたらと、昨年から連弾について論文にまとめてみようと思いました。

まず、私がはじめて弾いたディアベルリのように、ピアノを習い始めてまもなくからでも弾ける
「5つの音による連弾曲」をテーマにしました。


このテーマとなるとさらに、文献や資料の収集には、苦戦し、手当たりしだいに楽譜も購入。
パリ国立高等音楽院に在学中の久保智史さんには、音楽院の図書館で、貴重な楽譜を見つけて
頂けたり、自宅では届いた楽譜を片っぱしから、妻に連弾相手になってもらいました。

何回も弾いてみたくなる曲があったときは、エキサイトし、そうでない曲は、弾いたあと二人で「・・・・・」(笑)


「5つの音による連弾」のジャンルも世界を見れば、偉大な作曲家による素晴らしい作品が沢山あって、あまり知られぬ宝の山でした。

紙数に限りがあるので、今回は、ドイツとフランスの作曲家にしぼってみました。

その中には、昨年、丸ビルコンサートでも演奏したアンドレ・カプレの作品についても書いています。

シンプルな作品も、子供の曲とは思えないほど芸術に満ち、コンサートレパートリーになってしまう
豪華な曲まで幅広いです。

なんといっても、子供やピアノ初心者の方にとって、一人で味わえない色彩豊かな音楽の世界を、
早くから体感でき、さらに多種多様なピアノテクニックの習得までできるよう工夫されているのには、
驚かされます。


提出した論文、これから修正などを終え、無事、紀要論文集に掲載されましたら

こちらでも公開したいと考えています。


我が家の楽譜棚、ついに楽譜を見つける前に、棚が必要となってきました。。(笑)





5本指でありがとうございます。

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桜が満開!一年のたった僅かな日を楽しませてくれる桜を見てると、心までも満開にさせられます。

桜話から飛びますが(笑)

私が執筆しました論文
ラフマニノフのピアノソナタ第2番 変ロ短調 作品36における原典版(1913年)と改訂版(1931年)との比較,及びホロヴィッツ版の作成と考察』(神戸女子大学教育諸学研究,Vol 21,2007)

を、夏井 睦 先生にPDF化して頂きました。どうも有難うございます。


ラフマニノフの作品の中でも特に演奏されている、ピアノソナタ2番は、原典版 改訂版のどちらの版を選択するかというのも、興味深い点ですが、この作品には、さらにラフマニノフの了解のもとホロヴィッツが編作した、第3版が存在します。

残念ながらこの版は出版されておりません。ホロヴィッツは単に折衷版を作り上げただけでなく、効果的な音やパッセージを加えています。

この作品の魅力を最大限に高めた、ホロヴィッツ版を、多くの音楽愛好家やピアニストの方々に接して頂き、広く普及されればと思い書いてみました。論文の最後にリサイタルでも演奏しました、私自身による版も提案しております。

私が作成したホロヴィッツ版は、嬉しいことに数年前、米津真浩さんによって日本音楽コンクールでも演奏され,入賞されました。高木竜馬さんもリサイタルなどで素晴らしい演奏をされています。

論文を読まれたい方は、メールフォームにてご連絡ください。



ホロヴィッツ演奏 ラフマニノフ ソナタ第2番 3楽章  凄すぎます!

本、楽譜、音源が積み上げられた机にかじりつく生活に一段落しました。

今年で3作目となる、研究論文を書き、下刷り原稿の校訂を終えたところです。
今回の論文テーマは

  近代の合理的ピアノ奏法への探求と教授法
-ショパンをはじめとする演奏家たちによるピアノ奏法-

どんな事を書いたかと言いますと、

人の心を奮い立たせ、虜にさせてしまう、芸術的な演奏に必要な合理的なテクニックとは?

ショパン、リストを始めコルトー、ルービンシュタイン、ホロヴィッツ、ゴドフスキー、ネイガウスといった名演奏家たちはどのような演奏テクニックを身に付け、独自の音や演奏スタイルとして発展させたのか?

さらに後につづく後継者たちを導いた彼らの指導メソードとは如何なるものだろか?

これら日々、考え続けているテーマを中心に、テクニックの進化の歴史や基本原理を探究しながら僕なりに考察してみました。

テクニックや奏法について調べれば調べるほど、述べることにとても苦戦しました。

というのも手や腕、体格は人それぞれ違いますし、これさえ勉強したら、なんでも弾ける!!というマニュアルを決めることが出来ないのです。

理想的で合理的な、テクニックとは最終的には個人個人が、見つけ出していく必要があるのです。

では、どのように自分に合う合理的なテクニックを身に付けていくのか?が今回の論文の狙いです。

その過程はピアノを弾くことの向上心を湧きたたせ自分だけの音の響きとなっていきます!

また明確にしていく事で生徒を導くための幅を広げことにも結びつくと思います。

偉大な演奏家たちが残した、膨大な数の練習曲や多種多様なテクニックメソード、文献には、その謎を解く魔法のようなヒントが隠されています。

レッスンで生徒に伝える上で、「こう説明してあげたら良いのか!」と発見があったり、まるで宝探しのようでした(笑)

今回の論文には、効果的であまり知られていない練習方法についても具体的に触れてみました。

締め切り間際、あまり練習出来ませんでしたが、良い練習をした気がします

探究をし続けたいテーマです
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