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1月31日のリサイタルまで、一週間をきりました。
今回のプログラムの最後に演奏する、”ラフマニノフのピアノソナタ第2番 変ロ短調作品36”について、少しお話したいと思います。

 ご存知の方もおられるかと思いますが。このソナタ2番には、「初稿版(原典版)」と「改訂版」、更に「ホロヴィッツ版」と、3つの版が存在します。

 「初稿版」はラフマニノフが1913年に作曲を完成させたこの作品の最初の姿と言うべき版です。モスクワでラフマニノフ自身によって初演が行われ好評を博しました。
しかし「初稿版」は、気合を入れすぎたのか「長すぎる」「複雑すぎる」という批判も同時にあり、もっと観客に受け入れてもらいやすいようにと、ラフマニノフは20年後の1931年に移住中のアメリカで、多忙な演奏活動の間に「改訂版」を作る事となります。その結果、構成もよりすっきりし完成度は高くなっています。しかしその反面、このソナタが最初にもっていた魅力あるパッセージの幾つかを失う事となってしまいました。そこに着目したのが、”神様、仏様、ホロヴィッツ様!”20世紀最大の、このピアニストは、ラフマニノフの承諾を得て、「初稿版」と「改訂版」をミックスした折衷版を作ってしまいます。また、独自の音の追加、改編を行い、演奏効果を高める事に成功しています。それが「ホロヴィッツ版」と言われているバージョンです(未出版)。

 私は今年、「ラフマニノフのピアノソナタ第2番における原典版と改訂版との比較、及びホロヴィッツ版の作成と考察」というタイトルでの研究論文を発表しました。
 その論文には、私が、学生時代に採譜・作成した「ホロヴィッツ版」を使って、ホロヴィッツ版の作成レシピと、ホロヴィッツの追加した音を,譜例として掲載しました。
又、3つの版を研究した結果として、私自身の「版」を作り、発案も行いました。
今回のリサイタルでは、その「山口版」で披露してみたいと思います。

 ちょっとマニアックな・・・話になってしまいましたが、この偉大なる作品に敬意を抱きながらも、自身の解釈や表現も、出来たらと願いながら演奏したいと思います!

ラフマニノフ
(それにしても、凄みのある風貌です。。)
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