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今日は、敬愛するピアニスト「アレクセイ・スルタノフ」のお誕生日。

2008年から毎年「スルタノフ記念コンサート」が開催されてきた、思い出詰まった日でもあります。

今年は4月に開催されました。

テキサスでは今日、スルタノフ夫人、ダーツァさんが中心となってコンサートが行われます。

ここからは、マニアックな内容です(笑)

スルタノフが生前得意としていたのは、ホロヴィッツの超絶編曲の数々。

CD「スルタノフ ライブイン リガ」にその多くの爆演を聴くことができます。

日本では、リスト=ホロヴィッツ:ハンガリー狂詩曲第2番が演奏されました。

中でもレアな演奏が、”カルメン幻想曲1957年版

最近ではユジャワンのトレードマークになりつつある、有名なホロヴィッツ編曲です。

ユジャワンや、YOUTUBEで聴かれる多くの演奏は、ホロヴィッツが1968年に演奏しているバージョン。

1957年版は、長年”幻のカルメン”、”カルメンロングバージョン”と呼ばれてきました。

ホロヴィッツは2度目の引退中(1953~1965)の1957年にコンサート復帰する意欲を燃やし始めました。

プログラムの目玉曲に考えたのが、自身のカルメン変奏曲

1923年以来、手を加え続けてきたこのアンコールピースを(注、本プログラムに相応しい曲に仕立てます。

(注 ピアノロール、録音として残されているカルメン変奏曲は、1926,28,42,47,57,67,68,77,78年版)

ショパンのバラードのような作品に仕上げようとしたのです。

それまでのカルメンに耳慣れてしていたので、驚いたものです。

作曲家を目指したホロヴィッツの一面を聴くことができます。

それは変奏曲を超え、幻想曲といえる作品へ拡大しグレードアップ。

ホロヴィッツはこの曲を1957年にカーネギーホールで試録音しています。

コンサート復帰は、義父のトスカニーニの死や、娘ソニアの交通事故により白紙に。

音源も封印、ホロヴィッツの亡き後ようやくCD発売され解禁となりました。

2001年発売「RCAレッド・シール100年の軌跡(BVCC-37097~98)」

さらにマニアックに攻めると、1957年版には、前奏付きの「第2版」と、前奏なしで通常通り主題から始める「初版」があります。

ホロヴィッツの録音は、「第2版」での演奏。

スルタノフの演奏は、「初版」の演奏です。


ヴォロドスやクレショフは、1968年版に1957年版の断片を取り入れ演奏していますが、完全版での演奏をしているのはスルタノフのみ(1947年版の断片を取り入れている箇所もある)。

スルタノフによるカルメン演奏が、動画でも残っていたのは奇跡としか言えません。

2001年にスルタノフは、全ホロヴィッツ編曲プログラムで来日予定でしたが病に倒れ、カルメンの演奏は幻となりました。

これは「幻のカルメン」の”幻の演奏”

愛弟子の演奏を聴きにきたレフ・ナウモフ教授にも拍手が贈られる感動の映像です。

今頃、恩師や連弾を楽しんだホロヴィッツと熱演をくりひろげているでしょう。






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